年金分割とは

年金分割とは、婚姻期間中の保険料納付記録を分割するものです。 分割されるのは、厚生年金や共済年金の報酬比例部分に限られますから、相手方配偶者が基礎年金しか支払っていない場合（自営業者等）の場合には、対象とはなりません。

年金分割には、①2007年４月から始まった制度と、②2008年４月から始まった制度があります。

①2007年４月から始まった制度は、離婚したら自動的に分割されるのではなく、夫婦間で分割の割合について合意した上で、あるいは裁判で決定した上で、合意したという公正証書や判決書を添付して分割請求の申請をすることになります。 分割割合は、最大２分の１までです。

②2008年４月から始まった制度は、専業主婦であった期間の厚生年金の分割制度です。 これは、当事者一方からの要求があれば、自動的に相手方の厚生年金の保険料納付記録が２分の１になるというものです。
なお、対象となるのは、2008年４月以降の婚姻期間分に限られます。

年金分割を請求できるのは、離婚時から２年以内と定められています。